対象である「小劇場演劇」の定義をお聞きしたいです。
特に、以下の内容について条件などがあればお教えいただければと存じます。
・料金(有料・無料・カンパ制)
・演劇祭の一部として上演した作品であっても良いか
・サークルとしての側面が大きい劇団でも良いか
・大学構内(一般に言う劇場ではない場所)での上演でも良いか
・観客を関係者に絞って上演したものでも良いか
参加の意思があれば大丈夫です。
 
FLCOでの「小劇場演劇」は
・料金は問わない
・公演場所は問わない
・演者の年齢、立場など問わない
・観客は問わない
・大劇場などで行われる商業演劇は不可

「小劇場演劇」の定義は確定しているものがありません。
ちょっとググってみましょう

◆生成 AI 
小劇場とは、規模の小さい劇場のことで、実験的・前衛的な演劇を上演する場になることが多いです。
小劇場は、小劇場を拠点とした演劇集団(劇団)や、その活動(小劇場運動)を指すこともあります。
小劇場運動は、日本で1960年代から現代演劇の中心であった新劇に対抗する形で始まり、アングラ演劇とも呼ばれました。
小劇場は、客席も含め劇場全体の床がすべて可動式になっており、この可動床を上下させることによって、演出プランに合わせて自由に劇空間を創造できるオープンスペースの劇場です。
小劇場と大劇場の違いは、運用する舞台の大きさや、大劇場は歌舞伎公演が中心で、小劇場は文楽公演が中心であるという点です。
 
◆wikipedia
小劇場(しょうげきじょう)とは、小さな劇場のことで、演劇分野においては日本で1960年代後半に誕生した演劇の1ジャンル(小劇場演劇)を指す。本稿では、小劇場演劇の歴史とともに、劇場としての小劇場について述べる
 
小劇場演劇
小劇場は小さな劇場を拠点とする演劇集団(劇団)及びその演劇(小劇場演劇)である。
 
劇場としての小劇場
何をもって小劇場とするかの明確な基準はない。
大規模な演劇が多く行われる市民会館・文化会館などについては、固定席数300席以上500席未満のホールが全体の半数以上を占めており、およそ固定座席数300席未満の劇場が小劇場と呼べるだろう。
 
◆コトバンク
 
・日本国語大辞典
 規模の小さい劇場。
・デジタル大辞泉 
 規模の小さい劇場。実験的・前衛的な演劇を上演する場になることが多い。
 
◆fringe blog
小劇場演劇(以下、小劇場)とは、小さな劇場でやる演劇という意味ではありません。
観客だけでなく、最近は若い演劇人の中にも誤解している人がいるようなので、おさらいしておきたいと思います。
 
小劇場は、そもそも俳優中心に結成された新劇に対し、演出家中心に組織されたものを指します。
当然ながら演出家の個性が色濃く反映する集団となり、初期はアングラとも呼ばれました。
劇場の大小ではなく、組織が小さいことが重要だったのです。
 
組織としての定義に加え、私は興行スタイルも小劇場の大きな特徴だと考えます。
団体客に依存する商業演劇、演劇鑑賞団体と不可分の新劇と異なり、小劇場は個人客をベースにした手打ちが基本です。
ツアーではプロモーターの手を借りることもありますが、やはり個人客が相手です。
映画館へ個人で行くように、演劇も個人で楽しむライフスタイルを体現したものが小劇場だと私は思っています。
 
 この2点が崩れない限り、どんな大きな劇場で上演しようとも小劇場です。
若い演劇人と話すと、小劇場という言葉が観客にマイナーなイメージを与えるとして、演劇と言い換えることが増えているようですが、私は小劇場という言葉に込められた思いを大切にしたいし、制作者として個人客対象の興行スタイルは小劇場の勘所だと思っています。
 
私も小劇場と新劇のジャンル分けに疑問を感じ、全部演劇でいいじゃないかと思ったことがありました。
表現内容ではもはや差がありませんし、小劇場と新劇の人的交流も盛んです。
しかし、組織と興行の面ではやはり歴然とした違いがあるし、観客の側にも意識の違いがあります。
その部分への違和感を、自分が小劇場を好きになった背景として大切にしたいと思うようになりました。
特に演出家と制作者は、この点をよく考えてほしいと思います。
 
 
◆結論
小劇場演劇は人や時代によって解釈が異なる明確な基準がないもの。
FLCOフライヤーコンクールではもともとはエンタメ全体を対象に行ってきました。
しかし、第3回は「小劇場演劇」というカテゴリーの中での開催にしています。
理由は、演劇に関わる際に「小劇場」というワードをよく聞いたことがきっかけです。
私は観劇に行く際にわざわざ小劇場や小劇場演劇とは言わず演劇と呼びます。
ただ、どんな?と聞かれ場合は、「小劇場」というキーワードで分かりやすさを伝えています。
定義として、はじめは300人以下の劇場での公演や、5,000円以下の公演など細かく基準を付けるか考えましたが目的が違うのです。
少しでも多くの方にフライヤー、劇団、公演を知ってもらえたら、少しでも何かの力になればということを目的としています。
ですので、参加したい気持ちがあれば一人の公演、一人のお客様、野外でも構いません。(フライヤーは必要です。)
「小劇場演劇」とあえて言っているのは
・大きな商業演劇の方が参加や全く違う分野の方の参加だと判断した場合に、丁重にお断りするためのものです。
参加する楽しさ、フライヤーを作品として観る楽しさ、劇団、主催者、フライヤー制作者しかしらないフライヤーのコメントの楽しさなど、感じていただければ幸いです。
また、それは「小劇場演劇」ではないと思われる方もいるかもしれませんが、そこにこだわらず純粋に楽しんで参加していただければ嬉しいです。
最終的には私(OENBUTAI)の判断になりますがよほどのことがない限り、断ることはありません。
また、観ていただくことが大切なので、「選考外作品」として投票には参加できませんが、登録公開はあります。
例:私が作成したフライヤーなので選考外など


応募お待ちしております!
 
 
◆参考資料
  • 『ウィキペディア(Wikipedia)』:小劇場
  • コトバンク小劇場
  • fringe blog:小劇場の定義
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