作品No
0028
作品名
ポー、大鴉の夜、あるいは私達の犯罪
主催団体名または主催者名
劇団キンダースペース
フライヤー製作者
古木杏子
上映・公演(初日)年月
2020/2
上映・公演 場所
東京・両国シアターカイ
作品のコンセプト
ポーの作品を読んで驚くのは、彼の不幸な40年間の実人生と、描かれた悪夢とがことごとく呼応する、ということだ。彼は実人生で、若い妻の病と向き合いそして失った。一方伴侶や近親女性との死別をモチーフにした短編を10本近く描いている。彼の崇拝者も作品と作家との関係に無関心ではない。文学史から彼を排除する趨勢もそういった思い入れが影響している。いずれの側も情緒に流されている気がしてならない。ポーは我々の情緒を刺激する作家なのだ。とすると、最も冷徹なのは本人ではなかったのか。
今回はその夢想の上に、彼の実人生の断片と、彼の創作した、犯してはならない闇に手を伸ばす登場人物を、対比させてみたいと考えた。
今回はその夢想の上に、彼の実人生の断片と、彼の創作した、犯してはならない闇に手を伸ばす登場人物を、対比させてみたいと考えた。
作品のアピールポイント
体内を流れる血とポーの代表作の一つである「大鴉」の影のイメージ。
それらは、自らの内部にある闇、血統、罪、欲望…の存在を常に意識させ続ける。
それらは、自らの内部にある闇、血統、罪、欲望…の存在を常に意識させ続ける。