作品No
0029
作品名
露と枕vol.8『わたつうみ』
主催団体名または主催者名
露と枕
フライヤー製作者
月館森
上映・公演(初日)年月
2023/4
上映・公演 場所
下北沢「劇」小劇場
作品のコンセプト
【作品あらすじ】
―海や死にする 死ぬれこそ
とある海沿いの療養施設に、七人の若者が入所してきた。
彼らは山奥の村で、「神さま」として生活を送っていたらしい。
老樹や巨岩と打ち解け合い、鳥獣や風の声を聞き、村人の懺悔を許すことが生業であった。
村人はというと、神に許されることだけが至上命題であったから、困窮していく自給自足の生活の中で私刑を与え合い、時に罰された者の血肉を糧食の足しにしながら、いつまでも若い彼らに許しを乞うていたという。
七人を社会復帰させ、その尊厳を取り戻すため、施設に与えられた期間は一年ほどしかない。
何も変わらないのではとの懸念もあったが、彼らは初日から聞き分けが良く、常に笑顔だった。
警戒心の強い者もいたものの、概ねはゆっくりと平穏な暮らしに慣れていった。
このまま何事もなく、一年が過ぎていくかもしれないとさえ思っていた。
海に行きたがった一人に噛まれるまでは。
これは、食人村で誕生した七柱の神を人間に堕とす、許しと弔いの記録。
あるいは、海と過ごした明暮のこと。
―海や死にする 死ぬれこそ
とある海沿いの療養施設に、七人の若者が入所してきた。
彼らは山奥の村で、「神さま」として生活を送っていたらしい。
老樹や巨岩と打ち解け合い、鳥獣や風の声を聞き、村人の懺悔を許すことが生業であった。
村人はというと、神に許されることだけが至上命題であったから、困窮していく自給自足の生活の中で私刑を与え合い、時に罰された者の血肉を糧食の足しにしながら、いつまでも若い彼らに許しを乞うていたという。
七人を社会復帰させ、その尊厳を取り戻すため、施設に与えられた期間は一年ほどしかない。
何も変わらないのではとの懸念もあったが、彼らは初日から聞き分けが良く、常に笑顔だった。
警戒心の強い者もいたものの、概ねはゆっくりと平穏な暮らしに慣れていった。
このまま何事もなく、一年が過ぎていくかもしれないとさえ思っていた。
海に行きたがった一人に噛まれるまでは。
これは、食人村で誕生した七柱の神を人間に堕とす、許しと弔いの記録。
あるいは、海と過ごした明暮のこと。
作品のアピールポイント
露と枕は早稲田大学演劇研究会を⺟体とし、井上瑠菜を主宰として2018年 4 月に旗揚げ。
「弱いからこそ愛おしい、変わらないから愛おしい」をコンセプトに、優しい悲劇を創作。
最新作となった『わたつうみは』山奥の村で食人を行う新興宗教の「神」として育てられた 7 人の若者と、宗教団体の解体後、彼らの”更生”を任された NPO 職員たちの葛藤の物語を、職員たちが行なう数多の会議の議事録を辿る構造で展開。「信じる」こと、そして「許す」ことをテーマに、異なる価値観と正義の、交錯と変化を描く。
◉フライヤーコンセプト
「観る前にハッとし、見た後にまたハッとする」ことを目標に、劇中でカギとなる登場人物2人の関係性を、印象的な表情を大きく切り取った写真を使って表現。
目に留まる写真の美しさだけではなく、観劇後により深い意味を持って届く表情にこだわって撮影・作成を行いました。
「弱いからこそ愛おしい、変わらないから愛おしい」をコンセプトに、優しい悲劇を創作。
最新作となった『わたつうみは』山奥の村で食人を行う新興宗教の「神」として育てられた 7 人の若者と、宗教団体の解体後、彼らの”更生”を任された NPO 職員たちの葛藤の物語を、職員たちが行なう数多の会議の議事録を辿る構造で展開。「信じる」こと、そして「許す」ことをテーマに、異なる価値観と正義の、交錯と変化を描く。
◉フライヤーコンセプト
「観る前にハッとし、見た後にまたハッとする」ことを目標に、劇中でカギとなる登場人物2人の関係性を、印象的な表情を大きく切り取った写真を使って表現。
目に留まる写真の美しさだけではなく、観劇後により深い意味を持って届く表情にこだわって撮影・作成を行いました。