応募作品

0097

しっ

とぽらぼ

伊藤樹

2023/12

新生館スタジオ

ジャグリングを演出に取り入れた演劇作品。ひらがなの「し」の形をした木製のブロックを舞台美術として用い、場面を描く。


『静かな場所には「しっ」がいる。

と、聞いたことがある。

これは、静かな場所だから「しっ」がいるのか、

「しっ」がいるから静かなのか、

は、よく分からない。』


そんな「しっ」を探しに行く物語。


フライヤーではその「しっ」がメインになるようにデザイン。

物語全編を通してひらがなの「し」が複数組み合わさり、様々なものに変化するのが見どころ。電話や雫、傘、時計、魚、風船、トイレなど、シンプルなものからあっと驚くものまで次は何が飛び出すのかワクワクする作品となっている。作中に登場するジャグラーは道具を扱うプロとして「し」という動く舞台美術を魅力的に見せている。


フライヤーに登場する「しっ」は「し」を横にすると「つ」に見えるという遊び心から、テキストでタイトルを表記するのではなく、あえて実際に用いた木製ブロックで表現している。